「市民ファンド」が全国に広がる

「市民ファンド」~住民らがお金を出し合って、地域活動に助成する

 行政だけに頼らず、住み慣れた地域を自らの手と資金でより良くしていこうという取り組みとして、「市民ファンド」が全国に広がっている。中には出資者への配当が実現しているケースもあるが、資金確保や住民の参加意識など、定着には解決すべき課題も多い。
 国土交通省は2005年度から、一定の条件を満たせば原則2000万円を助成する制度をスタート。2006年度までに19団体計6億円を助成。2007年度からは助成対象を拡大し、助成金も3億円から10億円に増す。国の資金を呼び水に市民・企業からの出資を促すねらい。

== 「市民ファンド」の事例 ===
◆長野県飯田市 「南信州おひさまファンド」
  ~日照時間が全国でもトップの同地で太陽光発電システムの設置など、自然エネルギーの普及・啓発活動に取組むNPO法人が事業化。発電した電気を売った収入で配当を実施。予定配当利回りを年間2%以上と高めに設定し、目標の2億円を集めた。
◆広島市 「ひと・まち広島未来づくりファンド」
  ~市民活動への助成制度。市が公益信託として約1億円出資、地元企業や市民も寄付。運営はまちづくりなどに携わる委員会が担当し審査は公開。ヒロシマ平和映画祭実行委員会もその一つ。寄付金だけでは賄えなくなっており、投資信託の取扱いも始めたが十分でない。
◆高知市 「高知市まちづくりファンド」
  ~高知市が銀行に3000万円信託してスタート。企業や市民が寄付。自然環境保全などの活動に対して3つの助成コースをもうける
◆北海道石狩市 「市民風車ファンドいしかり市民風力発電所」
  ~全国の個人らがお金を出し合い大型の風車を建設。市民グループら中間法人が事業運営。
◆大阪府箕面市 「みのお山麓保全ファンド」
  ~市が2億円を信託して設立。企業や市民が寄付。市民らの山麓保全活動に助成する。
◆神奈川県鎌倉市 「NPO支援 かまくらファンド」
  ~市民からの寄付金をもとに毎年可能な限り、福祉や環境、文化などの活動団体に助成する。
◆世田谷区 「世田谷まちづくりファンド」
  ~区民や行政、企業からの寄付を募り、その基金を信託銀行が運用。住まいや環境、福祉などのソフト事業に助成。

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